コネチカット州の銃乱射事件から4日経ちました。
現在アメリカでは銃規制の是非について、熱い議論が繰り広げられています。
アメリカ人、とひとくくりにするにはかなり多様性に富んだ国なのですが、今回はさすがに子供が20人も殺されたこともあり、「ちょっとーー!、今変えないとヤバくない?!」 という風潮が高まっています。
ABCニュース・ワシントンポストの新しい調査によると、コネチカット州での乱射事件後、銃規制の強化に強く賛成する人が44%、一方で銃規制に反対する人が32%となっています。
「強く賛成」する人の割合が「反対者」の割合を上まったのは、過去5年行われてきた調査で初めてのことだそうです。(ソースはこちら)
前回の記事では、ブッシュ政権時代に失効してしまった Assault Weapon規制法、そして全米ライフル協会(NRA)と共和党の強い反対により、銃規制が遅々として進まない現実を書きました。ABCニュース・ワシントンポストの新しい調査によると、コネチカット州での乱射事件後、銃規制の強化に強く賛成する人が44%、一方で銃規制に反対する人が32%となっています。
「強く賛成」する人の割合が「反対者」の割合を上まったのは、過去5年行われてきた調査で初めてのことだそうです。(ソースはこちら)
銃規制反対者の根拠となっている、200年以上も前に制定された Second Amendment (合衆国憲法修正第二条) ですが、現在とは 全く社会背景が違う時代 に制定されたこの法律に、未だにしがみつくのはどうなのだろう、と個人的には思います。
ホワイトハウスのウェブサイトでは、銃規制をもとめる嘆願書がいくつも出されています。私も署名をしました。
Eメールのアドレス と名前を書くだけで、世界中誰でも嘆願書に署名できるようです。興味をお持ちで銃規制に賛成の方は、署名をどうかよろしくお願いします。
- Establish federal gun control laws (銃規制に関する連邦法を設立しよう!)
- Today IS the day: Sponsor strict gun control laws in the wake of the CT school massacre(今日がその日。コネチカット州の大殺戮に伴い、もっと厳しい銃規制を求めよう!)
- Immediately address the issue of gun control through the introduction of legislation in Congress.(連邦議会においてただちに銃規制の法の成立を求めよう!)
「全教室に銃を!
子どもたちを守るためにも、教育者全員(教師、校長)が銃を携帯すべきだ!」
と書かれています。(恐怖)
目には目を、銃には銃を。という考えなのでしょうか。
イタチごっこで状況はますます悪化するだけだ、と思うのは、私が安全王国日本で生まれ育ったからなのでしょうか。
彼らの主張の根拠として、武装することで犯罪率が低下すること、を引き合いにしています。(Fact: Crime rates decreases when the people are better armed.)
全米ライフル協会も頻繁に利用している、この”根拠”、私は未だにちゃんとした統計的データで見たことがありません。逆のデータ(”銃規制が厳しい国ほど、殺人件数は低い”)は見たことがありますが。
また、自己防衛のために銃を携帯、とのことですが、実はかなりのトレーニングを積まないと、普通の人は間違って 罪のない一般市民に発砲 してしまうそうです。
アメリカでは毎年約5万件の殺人、および自殺が報告されているのですが、自宅で銃を持っている人ほど、死亡率が高いということが、こちらの研究論文でも実証されています。
そのうちアメリカの小学校では
銃の携帯、銃の訓練
が必須科目になるかもね! という皮肉な意見が出回っているくらいです。
*****
ちなみに前回紹介した記事、「銃による殺人件数が低い日本」をFacebookにもアップしました。
私の日本人のお友達がこの記事をシェア(共有)したところ、その子は知り合い(アメリカへの移民)に、
「アメリカのルールや法律が嫌いなら、日本に帰れよ! マジで!」
と書かれて(もちろん英語でです)、ショックを受けていたし、私もショックでした。
正直今も憤りを感じているし、自分に対する批判ならスルーできても、友人や家族がとんでもない言いがかりや難癖をつけられたりすると、私は結構カーーっときてしまいます。
また銃規制はこの国にあってしかるべきものだと思うので、「そんなの必要ない!権利の侵害だ!」 という声を聞くたびに、どうしても憤りの気持ちが出てくるのです。。。特に何の罪もない子供が次々に犠牲になっているだけに。
また銃規制はこの国にあってしかるべきものだと思うので、「そんなの必要ない!権利の侵害だ!」 という声を聞くたびに、どうしても憤りの気持ちが出てくるのです。。。特に何の罪もない子供が次々に犠牲になっているだけに。
で、誰も友人をかばう人がいなかったので、「そんな人を相手にするのはやめておきなさい。」という相方の声も聞かず、ついつい彼女のFacebookに書いてしまいました。(汗)
「アメリカのルールが嫌なら、日本へ帰れ! という主張ですが、そうすると現在銃の規制を訴えている、アメリカ人の国民約半数は、国外退去を求められるということですよね?
また、言論の自由は認められないということでしょうか?」
そうしたら、そうしたら、信じられないことに、
ただ、今回の件で非常に興味深いのが、友人にそんなコメント(日本帰れ!)をした方が、実はもともとは外国人で移民だということです。 移民するためにいろんなことを犠牲にし、苦労をなさったので、アメリカに対してそれだけ思い入れがあるのかなぁ、と勝手に想像しています。
私の知り合いの知り合いが(遠い!)イェール大学のロースクールの教授で、「人はなぜ理不尽な行為をし続けるのか。」という研究をしています。
私から見て理不尽な行為、思考を持った人も、その人なりの意見やバックグランドがあって、そういう考えを持っているのだと思います。
私自身、気づかないだけで理不尽な行為をしてしまうこともあるでしょう。(例えばダイエット宣言の直後にチョコレートを食べてしまう、とか。あ、これは単に意思が弱いだけ?w)ちょっと勉強してみよう、と思いました。
それまでは、「日本へ帰れ!」&「精神病」発言をした彼は、違う星からやってきた異星人、
緑の人
と密かに呼んでおくことにします。
「リベラリズムは精神病だ!
そういう本があるから君も読んだほうがいいさ、さもなきゃ日本に帰りな!」
と、なんと 精神病者 扱いされてしまいました〜。
他にもいろいろ書かれました〜。(爆)
アメリカ生活10年の私ですが、「アメリカの流儀が気に食わないなら、日本に帰りな!」と言われたのは初めてです。私の周りの人たちは教養があって、インターナショナルな目を持っているので、銃規制反対者がほとんどです。私、今まで恵まれた環境にいただけなのかもしれませんね。
アメリカ生活10年の私ですが、「アメリカの流儀が気に食わないなら、日本に帰りな!」と言われたのは初めてです。私の周りの人たちは教養があって、インターナショナルな目を持っているので、銃規制反対者がほとんどです。私、今まで恵まれた環境にいただけなのかもしれませんね。
ただ、今回の件で非常に興味深いのが、友人にそんなコメント(日本帰れ!)をした方が、実はもともとは外国人で移民だということです。 移民するためにいろんなことを犠牲にし、苦労をなさったので、アメリカに対してそれだけ思い入れがあるのかなぁ、と勝手に想像しています。
私の知り合いの知り合いが(遠い!)イェール大学のロースクールの教授で、「人はなぜ理不尽な行為をし続けるのか。」という研究をしています。
私から見て理不尽な行為、思考を持った人も、その人なりの意見やバックグランドがあって、そういう考えを持っているのだと思います。
私自身、気づかないだけで理不尽な行為をしてしまうこともあるでしょう。(例えばダイエット宣言の直後にチョコレートを食べてしまう、とか。あ、これは単に意思が弱いだけ?w)ちょっと勉強してみよう、と思いました。
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