こちら、時差ボケの中眠れずに読んだ本
「伝わる・揺さぶる!文章を書く」が大変に素晴らしかったので、皆さんとシェアしたいと思います。
有名な本なので、もうお読みになった方も多いかもしれません。
まだお読みでなくて、文章を書くことに苦手意識を持っている方、またはメールや手紙で誤解されがちな方にはオススメの一冊です。
著者の山田ズーニーさんは、長年にわたって、高校生の考える力・書く力の育成に尽力されてきた方です。
独自の指導方法が認められ、糸井重里さんの有名サイト、ほぼ日刊イトイ新聞の「大人の小論文教室」でも人気連載中です。
山田さんは現代の若者は 考える力 を失っているために、文章を書いても伝わらない。
場合によっては誤解さえ招いてしまう、とまず指摘します。
自分の考えをどうやって文字にし、具体化し、思考を深めていくのか。
どのように書いたら、他人の心に効果的に伝わるのかを、この本では取り扱っています。
小手先だけのノウハウでなく、山田さんは 「書くことの根本思想」 を訴えます。
それは自分で考え、自立心を持って書くということです。
ゴール(書く目的)をはっきりと描き、相手の性質や、相手から見た自分を読みながら、手を打っていく。
すなわち、書くことは「戦略的コミュニケーション」だと言います。
それには自分の立ち位置をしっかりと確認し、相手の立場になって考えてみることが大事です。
また、借り物の意見、上辺だけの綺麗事を並べた意見を書くことで共感は得られません。
自分にも相手にも正直に向き合い、真摯に書くことによって初めて、他人の心に響く文章となるのです。
自分の中から沸き上がってくる印象、思い、考え。それらを通して話し、行動し、人と関わる。
そういうやって自分を偽ることなく、外界と関わることは極めて 自由 だと、山田さんは語ります。
最後のチャプターは、行間から山田さんの熱い思い・暖かさがほとばしっていて、恥ずかしながら私はウルウルしてしまいました。。。文章力向上の本で泣いたのは初めてです(笑)。(年をとるに連れ、涙腺が弱くなってきたのも一因??)
人の心に訴える書き方を学んでみたい、という方は是非一読ください。
12.25.2012
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