例年増えていく一方の貧困層。
下位80%の人々が持つ富は、国全体のわずか7%しか占めません。
にもかかわらず、富豪層の税率はブッシュ政権時代に成立した悪法のせいで低いままです。
共和党は頑固として、オバマが進めようとしている富豪層への増税を反対しています。
こちら、アメリカの富の不平等を非常にわかりやすく説明したビデオです。
Wealth inequality in America
http://mashable.com/2013/03/02/wealth-inequality/
アメリカの投資家で、フォーブスで世界一位になったこともある億万長者のウォーレン・バフェット氏も、NYタイムズで富裕層に即座に増税すべきと訴えていました。
氏の税率は17.4%。一方で彼よりもずっと年収が低い事務所の社員の税率は36%だったからです。
アメリカの富裕層の多くの人々はチャリティ活動に従事しており、寄付金額は巨額ですが、寄付先に偏りが見られるのも事実です。(アメリカライフル協会とか、、、)
共和党政治家も富裕層から多額の政治資金をもらっているので、後に引けなくなっている面もあります。
小さい政府を望む共和党ですが、そのせいで社会保障、特に医療保険や教育にしわ寄せがきており、その結果、ものすごい格差社会となっています。
2011年の調査によると、18歳以下の子供の貧困率は22%(2011年調査)。
つまり子供5人につき一人は貧困の中で暮らしていることになります。
ヒスパニックや黒人になると貧困率は更に高くなります。
私が住むシカゴは富の格差が激しいことで有名です。
裕福な人が多く住む地域は白人が多く、貧困地域には黒人が多くなります。
こちらはシカゴ&シカゴ近郊での人種別の地図です。
人種によって住む場所がくっきりと別れているのがわかりますよね。
シカゴは全米で最も人種による分離(racial segregation) が激しい都市だとも言われています。
人種のるつぼと評されるアメリカですが、人種問題はまだまだ根強く残っています。
黒人の方が多く住む貧困地域ではギャングによる闘争などもあり、犯罪率が高いのです。
このように格差の激しいシカゴでは今、市の財政困難を理由に、貧困地域にある公立学校54校が閉鎖される危機に陥っています(参考文献)。
裕福な人が多く住む地域は白人が多く、貧困地域には黒人が多くなります。
こちらはシカゴ&シカゴ近郊での人種別の地図です。
2010年 Racial Map of Chicago (Wikipediaより) |
赤色は白人、黄色はヒスパニック、黄緑はアジア系、水色は黒人です。
人種によって住む場所がくっきりと別れているのがわかりますよね。
シカゴは全米で最も人種による分離(racial segregation) が激しい都市だとも言われています。
人種のるつぼと評されるアメリカですが、人種問題はまだまだ根強く残っています。
黒人の方が多く住む貧困地域ではギャングによる闘争などもあり、犯罪率が高いのです。
シカゴ大学のある Hyde Park は市の南側(South Side) の犯罪多発の貧困地域に囲まれています。
数年前大学構内で銃による死者が出たのをきっかけに、大学は警察官を増員しました。
現在100人以上もの警察官が大学で雇われています。
キャンパス周辺では数ブロックごとに警官が立っており、パトカーがよく巡回しています。 警察につながる非常用電話は大学構内とその周辺に、計300本も設置されています。
数年前大学構内で銃による死者が出たのをきっかけに、大学は警察官を増員しました。
現在100人以上もの警察官が大学で雇われています。
キャンパス周辺では数ブロックごとに警官が立っており、パトカーがよく巡回しています。 警察につながる非常用電話は大学構内とその周辺に、計300本も設置されています。
非常用電話 (画像はUniversity of Chicago Police Departmentのサイトより) |
このように格差の激しいシカゴでは今、市の財政困難を理由に、貧困地域にある公立学校54校が閉鎖される危機に陥っています(参考文献)。
格差社会アメリカでは医療保険も高額で、破産の有に半数は高額の医療費が払えずに起こっています。
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私はシカゴに来るまでは、アメリカではハワイ(ホノルル)やカリフォルニア(パサデナ、サンタ・クルーズ)といった、比較的裕福な場所にしか住んだことがないので、シカゴに引越してきたときはちょっとしたカルチャーショックを受けました。
以前は夜中でも研究所から一人で歩いたりしていたのですが、こちらでは夜10時を過ぎたら一人歩きは控えたほうがいい、とアドバイスを受けたので夜も歩きません。
とはいってもキャンパス周りは厳重な警戒のおかげで、犯罪率も低いそうです。
まぁ、時々銃による恐喝やひったくりはありますが。
ちなみに、シカゴで犯罪率が最も低い季節はいつだかご存知ですか?
答え。
冬 なんです。
気温マイナス20度になることもあるこの地では、さむーい冬場は犯罪者でさえ出歩かないようです。まぁ、獲物もいませんしね。
去年は暖冬だったこともあり、冬場の犯罪率も高かったそう。
ようやく昨日あたりから暖かくなってきたシカゴ。
これから夏に向けて、ひったくりに合わない様、気をつけていきたいと思います。
常識的なことですが、
* 夜、人気がない道での一人歩きは避ける。
* 夜は歩きながら iPhone を聞いたり、いじったりしない。
* 怪しい素振りの人が近づいてきたら方向を変える。人の多い道へ行く。
ということに気をつけていれば、大体の犯罪は防げるかと思われます。
とはいってもシカゴの市街地はアメリカでは比較的安全ですので、観光客の皆さんあまり心配しないでくださいね。
なんで地球は回るんですか?
返信削除谷澤なつき
谷澤真之の長男です。
真之です。なつきが寝る前にコメントしてました。
返信削除現在小学二年生で、男の子。自転の事だと思うんだけど、何で回るのって聞かれて、ゆーこねーちゃんに質問してみって言ったらコメントしてた。
時間あったら返事してくれたらうれしいです。
なるべく平仮名で(^^)/