10.31.2012

〜 ハワイ大学院生時代に綴っていたmixi日記からの転載シリーズ 〜


Wikipedia - Golden Ratioより
黄金比。 

別名、神の比。 

それは最も均整のとれ、美しいとされている比率。 

ギリシャのパルテノン神殿やミロのビーナスなどの建造物、美術品は黄金比に従っているというのは有名な話。 

自然界でも草木の枝分かれや巻貝、松ぼっくりの中に見られる。 


フィボナッチ数列の隣接する数字の比もやがて黄金比に収束する。 


私の所属する研究所では毎朝10時にモーニングコーヒーと呼ばれる集まりがある。
コーヒーを飲み、フルーツやお菓子を食べながらおしゃべりをして、研究所員の互いの親睦を深めるのが目的だ。

今朝、そのモーニングコーヒーで、ふとしたことからアメリカで使われているレターサイズの用紙と、ヨーロッパや日本で使われているA4サイズの用紙、そのどちらがより美しいか、という話題になった。 

わたし、個人的にはアメリカのレターサイズが好き。 
あのちょっとずんぐりとしたところが絵本チックで好きなのだ。 

それでどちらが黄金比により近いか、という議論になりさっそくみんなで計算してみた。  

ポルトガル人のポスドク、ペドロはレターサイズとA4サイズの比率を暗記しているという、少々マニアックな人である。 

結果は、、、 

  レターサイズ 縦横比 = 1.294 
  A4      縦横比 = 1.4142 

黄金比は1.618なので、A4サイズの勝ち(?)である。 

ふーむ。なるほど。 
どうやら私の美的感覚は自然界の法則に背いているらしい。 

隣にいたアメリカ人のポスドクは、「黄金比により近いものが生き残るとされているのに、なぜレターサイズがこんなに普及されているのだ!」 と言いだす始末。

そりゃ、いまだに華氏やマイル、インチに固執しているこの国だからこそだよ、と言いそうになったがやめておいた。 
私レターサイズ好きだし。


~ 今日知ったどーでもいい雑学 ~ 

1. A[n] 用紙 は常に比率が1,412(=√2)になるよう作られた。 
   (n = 1, 2, 3, 4, 5, ....etc) 

   ので、A4用紙を二つ折りにすると、A5用紙になる。 

   この比率(1:√2)、実は白銀率(silver ratio)といわれ、日本では古来から美しいとされている比率だそうな。銀閣寺や法隆寺の五重塔もこの白銀率に従っている模様。

2. 数学のソフト、マセマティカではデフォルトでプロットの縦横比が常に黄金比。 


3. 国によって、割り算の仕方が違う! 
    
   日本だと例えば 
           8.3 
         _____ 
      3 ノ 25 
          24 
         ______ 
           10 

  っていうふうに割り算の計算をするよね? 

  ポルトガル人のペドロは、よく覚えてないけど、 
        
         ノ____ 

  というふうに書いてて、答えが上じゃなくって、左にくるようになっていた。計算途中の引き算は書かずに(上記の例だと25-24)、自分の頭でやるらしい。 


そして、アメリカ人ポスドクJ。
 彼は学部はイェールで博士号はハーバードという、巷でいうところのエリートだ。

そんな彼、手計算をする私とペドロを鼻でふふん、と笑い、携帯電話の計算機能を使おうと試みる。ところが使い方がよくわからず悪戦苦闘。結果、自滅。  

  ぷぷぷ! 


おとといアメリカ東海岸を襲った巨大嵐Sandy も黄金比に
従って、、、いるかも?





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