風の街 シカゴ

私の住んでいる街、シカゴは人口約２７０万人。
アメリカではニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ大都市です。
ミシガン湖の南西部に位置しています。

アメリカではシカゴは別名　Windy City（風の街）と呼ばれています。

北風と太陽 (イラストby Susan Gaber)

ミシガン湖から吹き付ける風が強いために、そう名付けられたと思われがちですが、実はシカゴ市の年間平均風速度は１６．６ km/h。ボストン（20 km/h)よりも風は弱く、ニューヨーク市（15km/h)とあまり変わらないくらい。



Wikipediaによると１９世紀中頃、当時のシカゴのライバル市　シンシナティ　が
　
　「シカゴアン（シカゴの住人）は　自慢屋　(bragger)　 ばっかり！」

　「荒れ狂う(bluster) 風のように、騒がしい奴らだ！」

だから　シカゴは風の街だ！　と言ったのが起源だとか。


それから少し時が経ち、１９世紀末。

世界万博の開催地をめぐってニューヨークとシカゴが争ったときに、新聞紙の記者 (Charles Dana)  がシカゴを　Windy City（風の街） と記事に書いたのが人気となり、そのまま定着してしまったそうな。


いずれにせよ、それまで　無風（パリ、LA)　または　風があったとしても穏やかな気候　（ハワイ、沖縄）の街にしか住んだことのない私にとって、シカゴは時折かなり風が強く寒いので、ウインドプルーフ（風を通しにくい構造）のジャケットをシカゴに来て初めて購入しました。　

ちなみに摩天楼（英語でSkyscraper)、超高層ビル と言えば日本では、ニューヨークや上海が有名かもしれませんが、実は世界で最も早期に建築され始めたのはここシカゴです。

１８７１年に起こった大火災のせいで焼け野原となったのがきっかけで、ビル建築ブームとなったのです。

モダニズム建築で有名なシアーズタワー（現ウィリス・タワー）は４４２．３ｍでアメリカで最も高い超高層ビルです。建築された１９７３年当時は、世界でもっとも高かったのですが、現在は第４位。

１０３階の展望室　スカイデッキ・シカゴ　の有名なバルコニーではガラスの上に乗って、パノラマ景色どころか、真下まで見下ろせるようになっています（怖）。

World Best Spotより

そこまでしなくてもいい！　と思う方、または心臓が弱い方には　John Hancock Center の ９６階にある、バーSignature Lounge からの景色がオススメです。


展望台ではないので入るのはタダ。
カクテルやソフトドリンク一杯の値段でこんな景色が楽しめます。

しかも、女子の皆様、朗報です！
バーからの眺めよりも、壁一面がガラス張りとなっている　女子トイレ　からの眺めが一番綺麗だと言われています。

（ここだけの話、バーのサービスはあまりよくないし、トイレはバーの外にあって誰でも入れるので、女性のかたはコッソリ　トイレ　からの眺めを楽しむくらいで十分かもしれません。）
　
シカゴの町並みと超高層ビルを撮ったビデオがありますので、興味のある方はこちらもどうぞ♪

　　　http://vimeo.com/52302939