6.17.2013

* 数ヶ月前に書いたブログ記事をずっとアップしていなかったので(汗)、今公開します。遅い情報ですみません。書籍Lean in は近々日本語版も出るようです。

 *****

シェリルサンドバーグの新著、Lean In に読みふける日曜日です。


彼女のこの本は発売されるや否やAmazon、そしてNYタイムズブックレビューでもベストセラー。
今アメリカでもかなり話題になっており、賛否両論の様々な議論が交わされています。
彼女に関する今までの私のブログ記事はこちら




否定派の中には、


 「彼女はトップのスクールを出た高学歴の女性であり、金銭的にも立場的にも恵まれているので
      普通の女性や最低賃金ギリギリの給料で生活しているシングルマザーの役には立たない。」

という意見、また

 「シェリルは起業のトップであり、システムを変えることが出来る立場にあるのにそうはせず、
  あくまで現状の社会での女性のキャリア構築に力を入れている。」

という批判もあります。


けれど、私はまだ本を読んでいる途中なのですが、結婚、離婚といった自分の経験を正直に語り、非難を覚悟の上で自らの意見を書くシェリル・サンドバーグ氏をとても尊敬しています。

女性、男性と性にこだわらず自分がやりたいことができて、自分の強みが発揮できて、それが認められれる社会こそが
一人ひとりがイキイキと暮らせる、幸せな場所だと思います。

そして労働生産性はそういう社会で高くなる、と思うのです。

話がずれますが、ウーマンエンパワメント指数と労働生産性に相関があることは、シカゴ大学社会学部の
山口一男先生の研究でも実証されています。 
私のブログでも以前取り上げました。ブログ内に載せた、労働生産性とウーマンエンパワメント指数の相関図を初め見た時、かなりの衝撃を受けました。

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こちらはNYタイムズによる Lean In のブックレビュー(英文)です

  Yes, You Can. By Anne-Marie Slaughter
  

Lean inの本の要約&自分の意見をまとめてみます。
長いので、不定期の連載シリーズにします。参考にしていただけると嬉しいです。


1章  The Leadership Ambition Gap


アメリカの大学では女子学生の占める割合は57%、大学院修士レベルだと60%。
つまり生徒の半数以上は女性です。
 

こうして学歴の高い女性が増えているにも関わらず、女性の管理職に占める割合は相変わらず低いまま。

例えばフォーチュンのリストに入る500社のうち、女性CEOはわずか21社。
トップの管理職に占める女性の割合は14%。ボードメンバーは17%、議員は18%。
白人でない女性(women with color) にいたっては、数字はより悲惨です。

高学歴の女性が多いにも関わらず、一体なぜ女性トップが少ないのでしょうか。
シェリルは言います。

  「リスクをとり自分を主張するという、キャリア構築に大切な資質が、女性の場合は

  社会的に推奨されないから」

と。

確かにリーダーシップを求める、野心的な女性は社会的にあまりよい評価を受けません。
男性の場合、野心は褒められる資質なのに、女性の場合は

  She is very ambitious.
     彼女、ものすごく野心的だよね。


と言われたりします。

この意見には「利己的で競争心が高い女性」のイメージが暗に含まれており、ネガティブな評価になりがちです。

女性の場合は、キャリアを積めば積むほど、周囲からの好感度(likability) が低くなる、という研究結果も出ています。
 
以前ブログに書きましたが、アカデミアの世界でも論文の著者名を女性名にすると、レフリー(審査員)からの評価が悪くなるという、見えない差別が存在します。審査員が女性であっても、この差別は存在するのです。


生まれたときからの社会からの刷り込みも、見えない差別や潜在意識下でのバイアスの大きな要因です。

女の子用のTシャツには「ママのように可愛く(Pretty like mommy)」、一方で男の子用には「パパのように賢く(Smart like Dad)」、という製品が2011の時点で未だにアメリカでも売られているのです。



Huffington Post より


母親が働くことで子どもや家庭が犠牲になることを懸念する人もいますが、実はその逆で、財政と子育ての役割を夫婦で分担することで、夫婦仲も円満になり子供も幸せ、そして女性の満足度も上がる、という研究も出ています。(Sharon Meers and Joanna Strober, "Getting to 50/50", 2009).


私の両親も共働きでしたし、私が中学生の頃に母親が大学に進学したので、一緒に勉強できてとっても楽しかったです。


母は戦後間もない貧困にあえぐ沖縄の田舎で9人兄弟の長女として生まれ、小さい頃から家事はもちろん、兄弟の面倒を見ていたために教育を受ける機会に恵まれなかったのです。
 

私は高校時代に父親を亡くしたのですが、母が一人で4人もの子供を育ててくれました。
母の収入のおかげで私は何の不自由も感じませんでした。

  *****

女性が家庭をもちながら、働き続けること。そしてキャリアアップしていくには
 
  恐れ(Fear)

を持たないこと、が大事だとシェリルは言います。
 
リスクをとること、選択すること、嫌われること、ダメな母親・妻といわれること、女性が陥りがちなこれら心の中の不安や恐れをまず取り除くことが、女性の社会進出の第一歩だと。
 
彼女の働くFacebookでは様々なスローガンが貼られたポスターがそこら中に貼られているそうです。
例えばこちら、

  "Fortune favors the bold"

     富は勇気のある者を好む

新興企業らしい、リスクテイカーなスローガンですね。
 
シェリルが好きなのは
  
 "What would you do if you weren't afraid?"
     恐れるものがなかったら、あなたは何をしますか?



Tumblrより


自分の環境や年齢、才能のなさを言い訳にせずに、自分を信じて、やりたいいことをとことん極めることが
女性の社会進出の一歩で、そこにこそ皆にとって住みやすい社会があるのだと思います。

  自分はこれまで知らず知らずのうちに、心にブレーキをかけていたことがないだろうか?


  恐れがなかったら、私は一体何をしているだろうか?

と私自身、自分に問うきっかけになりました。


 
心のブレーキを緩めたら、皆さんは何をしますか? 
What would you do if you weren't afraid? 


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