10.31.2012


〜ハワイ大学院生時代に綴っていたmixi日記からの転載シリーズ〜 
 005年 7月 11日

ケック財団が建てた世界最高峰の10m、双子望遠鏡ケック。 

そのケックが誇る多天体分光装置を使って昨日からせっせと観測中です。 
今回は私の研究の総決算(パート1)とも言える重要な観測。 
130億光年かなたの天体(クェーサー)からの光をつかまえよう、という野心的な観測。  

なのに、なのに、なのに!!  
昨日は湿度が高すぎてドームを2時間ほど閉めなきゃいけなくなったり、、装置のトラブルでさらにもう2時間失ったり、、、あげくの果てに今は霧と湿度のせいで望遠鏡ドームをあけることができません。

嗚呼。哀し。働けど、働けど、研究の成果がなかなか出ず、じっと手を見る私なのであった。(啄木風。) 

この観測のために連日徹夜続きで働いていたっていうのに、自然を前にしては人間は無力。
なので今はひたすら天気の回復を願うのみです。

ま、昨日、有益なデータを少しは取ることができたので、それでいい研究ができたらいいな、ってくらいに思っておこう。自分にも他人にもモノにも期待し過ぎてはイケナイ。落ち込みの素になる。だいたいこんな素晴らしい望遠鏡を自分の研究に使えるだけで幸せだよね、私。 

明日からしばらくはゆっくりと、研究をやっていこうと思います。 
来週末は研究所に行かないでショッピングなり、ビーチなりを楽しもうかな、久しぶりに。 


ランキングに登録してみました。
←をポチしていただけると嬉しいです。



このエントリーをはてなブックマークに追加はてなブックマークに追加

0 comments:

コメントを投稿

コメントはスパム防止のため承認制です。反映されるまで時間がかかるかもしれませんが、ご了承ください。