10.18.2012

L. Calcada/European Southern Observatory, via Associated Press

フランスの思い出シリーズは長くなるので、そちらの更新は時間があるときにします。
(読んでいる人いないかもしれないけど。。。)

こちらアメリカでは大統領選が差し迫っており、連日その話題で持ち切りです。
おととい火曜日はオバマとロムニー氏の二回目の公開討論がありました。
アメリカの大統領選は本当にショービジネスだなーというのが私の感想です。

ちなみに私は国民皆保険制度の確立、富裕層への税金増、の点から、オバマ派です。
とはいってもアメリカ国籍を所有していないので、選挙権ないのですが。
  
大統領選に押され陰が薄いですが、おととい天文学者を震撼させた話題といえば、太陽系に最も近い惑星の発見! 日本でも報道されていたので、ご存知の方も多いかも?
 
 朝日新聞ニュース 
 Nature (英文)

この惑星、太陽系に最も近い恒星、ケンタウルス座アルファ星系でみつかりました。
その距離わずか4.4光年。
しかも質量が地球の1.2倍、と地球とそんなに変わりません。
ただし表面温度が摂氏1200度、とかなり熱いので生命体の存在する可能性はなさそうです。

けれど同じ恒星系で他にも惑星がありそうだ、ということで今かなり注目を浴びています。さっそく探査機を送ろうぜ! という案も出ています。(後述:最先端技術により光の速度10分の1での空間移動が可能になるかもしれないとのこと。それでも地球からこの惑星にたどりつくまで50年はかかってしまいますが。→NYタイムズ記事

ちなみにこのNature 論文の筆頭著者は大学院生。すごい発見です。
太陽系外の惑星探査なんて、私が大学生の頃はまさしく「夢物語」だったのですが、ここ数年の進歩は目覚ましいものがあります。その立役者が2009年に打ち上げられたNASA のケプラー宇宙望遠鏡。

このケプラー望遠鏡によって、ハビタブルゾーン(地球型生命体にとって必須である液体の水が存在しうる領域)にある惑星、いわば「第二の地球」候補の惑星が次々に見つかっています。

私は120億光年先の銀河や、生まれたての銀河などを研究してるので惑星探査は専門外なのですが、久々にわくわくさせられたニュースでした。


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2 件のコメント:

  1. 山口 永市2012年10月19日 5:33

    始めまして!

    山口 永市と申します。
    勝間塾のコミュでこのブログを知り、毎回楽しく読ませていただいています。

    私は51歳のおっちゃんでガチガチの文系出身ですが、宇宙に興味があり、村山斉、佐藤勝彦、ホーキング、カールセーガンらの本を読んで、宇宙に思いを馳せる瞬間を至福の瞬間だと感じています。

    悠子さんがやっていることはSETIとは違うのかもしれませんが、私の一番好きな映画CONTACT(DVDで20回以上観ました)の主人公エリーと重なってしまいます。
    私は今までブログにコメントなどしたことはなかったのですが、このブログを毎回すごく楽しみにしていること、応援していることを伝えたくて書き込ませていただcきました。

    P.S. CONTACTの中の一番好きな会話

    Dad,do you think there's peple on other planet?

    I don't know ,but I guess I'd say it seems like an awful waste of space.

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    返信
    1. 山口さん、コメントありがとうございます! 
      ブログ開始して初めてのコメント、そして応援メッセージを頂けてとても嬉しいです。

      映画コンタクト、アメリカでは放映後、女子の天文学系大学院への進学率がぐーんとアップしたらしいですよ。(ちなみに私がエリーと重なるなんて、褒め過ぎです!)

      映画の中でそんなに素敵な会話があったのですね。 awful waste of space、、ほんとそうですね。
      10数年ぶりに映画コンタクトを見てみたくなりました。

      私は大学院生のとき観測でハワイ・マウナケア山頂にちょくちょく行っていたのですが、4,200mから見える満天の星空と静寂さは身震いする程のものでした。広大な宇宙とよくいわれますが、それを体で感じたような気になりました。

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