10.19.2012

本物の銀河の画像を使って自分の名前を書いてみました

ヒラギノ、明朝、ゴシック、メイリオ、タイムズ、、etc。
コンピュータの普及に伴い様々なフォントが出回っていますが、ちょっと趣向を変えて

  「銀河」フォント

などはいかがでしょうか。


こちらのウェブサイトで文字(アルファベット)を入力するだけで、文字が銀河フォントで出力されます。サイトの名前はずばりMy galaxies (わたしの銀河) 。

空欄にアルファベットを記入して、下にあるボタン Galaxify! (銀河化せよ!)を押しましょう。
もし気に入らなかったら、出力ページにあるボタン ”Try a new combination of galaxies for the same message" をクリック。今度は別の銀河が使われます。納得のいくまでクリック、クリック♩

と、言い忘れましたがこのサイトで使われているのは、すべて本物の銀河の画像です。
スローン・デジタル・スカイサーベイ (SDSS)という探査で見つかった銀河なのです。

このスローンサーベイ、ニューメキシコ州にある2.5mの望遠鏡を使い、全天の約3分の1という広い領域をくまなく観測しています。これまで観測された天体の数、なんと約5億。

スローンにより得られた「天体の位置」や「明るさ」といった情報をもとに、「宇宙の地図」が今までにない精密さで描かれています。130億光年以上かなた遠方にあるクェーサーもぞくぞくと発見されています。

でもこれだけ天体が多いと、さすがに我々天文学者だけで解析するのも難しくなります。
特に難しいのが、銀河の形態分類。

銀河と一口にいっても渦巻き銀河、楕円銀河、棒状銀河、不規則銀河、などいろいろな形があって、性質もかなり異なります。銀河を形態別に分ける研究はあのハッブル宇宙望遠鏡でおなじみの、エドウィン・ハッブル博士が先駆者です。
一般にハッブル分類、と呼ばれる銀河の形態分類
左側から楕円銀河(Elliptical: E)、右側が渦巻き銀河(Spiral: S)。

けれど博士がいた時代から約60年たった現在、望遠鏡技術の発達で当時とは知られている銀河の数も桁違い。私たち天文学者だけでは力足らずなので、一般の人にも銀河の分類をお願しています。それが Galaxy Zoo  プロジェクト。動物園ならぬ、銀河園です。

私も銀河を分類してみたい!という方は是非お試しあれ。ただし英語です。

Galaxy Zooによって分類された銀河はこれまで20万個以上にものぼります。
My Galaxiesのウェブサイトで用いられている銀河もGalaxy Zooの副産物。
アルファベットの形に似ている変わり者の銀河を集めて、データベースにしているのです。

My Galaxies開発者のSteven Bamford氏はイギリスの天文学者で、Galaxy Zooの管理者の一員。
こんなウェブサイトあったら面白いだろうな、、とBamford氏は長い間アイデアをしたためていたようですが、それが実現したのは今年5月、シカゴで開催されたサイエンス・ハック・デー (Science Hack Day)。

このハック・デー、私は参加しなかったのですが、科学者、ソフトェア開発者(プログラマー)、デザイナー、教育者、アーティスト、エンジニア等が集まり、24時間 眠らずに協力しあってプロジェクトを遂行するという、まさに体育会系のイベント。

銀河チームのプロジェクト名はずばり 銀河カラオケ。
デヴィット・ボウイの歌詞を銀河化し、会場であったアドラー・プラネタリウムの最新劇場にて、音楽を流しながら歌詞を投影したようです。(それにしても何故デヴィット・ボウイ?)

ハッカーデーでは他にも、「振動」で起こしてくれる腕時計 やパソコンでテキスト操作するラジコンなどが開発されたようです。ちなみにこの目覚まし腕時計、心拍数がある程度上がる(=ちゃんと起きる)まで振動し続ける模様。朝に弱い私としては試してみたいものです。(心臓発作起こしそうで少々不安はありますが。)



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