10.31.2012

〜ハワイ大学院生時代に綴っていたmixi日記からの転載シリーズ〜 
 2005年 5月 14日
山腹施設のロビー

前回はマウナケア山頂での写真を載せたので、今日は山腹にある宿泊施設をご紹介。 
マウナケアは標高約4200m。 日本が誇る「みななろー(3776)」の富士山よりも400mちょっと高いくらい。 


富士山と違うのは、斜面がなだらかで頂上まで舗装された道路があるということ。なので四輪駆動の車で麓の町から山頂まで一気に片道2時間半くらいで行けます。

でもこれだけの標高差を短時間で移動するのはいくら(私と違って!)高山に強い人でも健康上支障をきたす可能性大。そのため山頂で観測をする場合、その前日から山腹の宿泊施設に滞在し、体を高山に慣らすことが義務づけられています。 

標高約3000m地点にあるこの山腹中間施設はハレポハクと呼ばれ、ハワイ語で”石の家”という意味です。 
上の写真がメインの建物を入ってすぐのラウンジ。 

そこに飾られている国旗の数からもわかるように、マウナケア山頂には世界各国からの望遠鏡が存在します。 
なんといっても世界一の観測地です。えっへん。 (私がいばってどうする。) 

施設にはビリヤードまであります。




ちなみに高山病にかかりやすい私、まだ一度もボールに手を付けたことはございませぬ。

メインの建物施設にはこういった娯楽場の他に図書室、暖炉のあるラウンジ、食堂、それと各望遠鏡別に観測者のためのオフィスがあります。食事は5、6人くらいのシェフがいつも作ってくれます。といってもとってもアメリカンな味なため、ここでは日本のインスタントみそ汁、それにカップヌードル、が私にとっての「ごちそう」でございます。  


そしてこちらが宿泊施設。



全部で3棟あります。この建物、山小屋風で私、けっこう気に入っております。

部屋は個別で、それぞれの部屋にはベッドはもちろん、机、トイレ、バス完備。 
遮光カーテンのおかげで昼間でも寝ていられます。 山は寒い上に乾燥するので、暖房機の他に除湿器も備え付けられています。 

ちなみに。。。 
去年里帰りしたときに、地元の友達に「マウナケアで観測って大変だね。 いつも寝袋とかテントとか持っていっているの?」と聞かれ、思わずのけぞってしまいましたが、そんなに酷いところじゃないです。むしろ、ビリヤード台やジム、卓球台、ダーツ、サテライトテレビ等の娯楽施設が充実している点、日本の普通のビジネスホテルよりもずっと過ごしやすいと思います。(食事を除けば。) 

それとも、一般の人にとって天体観測、ってそういう「修行僧」もしくは「探検家」、「登山家」的な生活を想像させるものなのでしょうか。 うーむ。 確かに一昔前まではそうだったかもしれないけど、今はかなり快適な観測環境となっております。  




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