カッシーニは1997年の打ち上げ以来、金星、地球、木星の順に惑星を巡り、土星軌道に到着。
先週7月19日、カッシーニに搭載されている広視野カメラによって、地球の姿が撮影されたのでした。
土星と地球の距離は約15億キロメートル。
地球はこんな小さな点にしか見えません。
現在土星軌道にある探査機カッシーニから見た地球 NASA JPL |
ズームインすると、月も見えます。
二つの点のうち、左上にある青くて比較的大きな点が地球。右下に見える灰色の点が月です。
NASAの呼びかけにより、この日は世界中で何万人もの人々がカッシーニに向かって手を振りました。
もちろん地球はこんなに小さな点にしか見えないので、手を降っている人々を映し出すことは不可能なのですが、遠い土星を周遊しているカッシーニに思いを寄せる、いい機会になったのではないでしょうか。
こちらはサンディエゴのコミックショーにてカッシーニに手を振った方々。
NYDailyNewsの記事より |
イギリスでも皆さん手を降っています。
ちなみに宇宙探査機から地球の姿を撮像するのは、大変稀です。
なぜなら探査機から地球を見ようとすると、地球のそばにある太陽からの強い光によりカメラが損傷を受けるからです。今回は太陽が土星の裏に隠れた一定の時間を狙っての観測だったのでした。
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カッシーニ探査機の名前の元となったジョバンニ・カッシーニは、私が以前パリで働いていた研究所の隣にある、パリ天文台の初代台長です。
カッシーニは土星の4つの衛星を見つけたことで有名です。
イタリア人天文学者、ジョバンニ・カッシーニ (1925−1712) |
こちらは、パリ天文台にある子午線室。別名カッシーニ室です。
Wikipediaより |
パリ子午線が床面に描かれています。映画、ダビンチコードでもパリ子午線は重要な役割を担っていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
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話は変わって、こちら昨日の英国BBCのニュースより。
インドの軍隊は、中国との国境付近で中国のスパイ偵察機とみられる、未確認物体を発見。半年にわたってその偵察機の怪しげな動きを追尾していたようです。
もしこれが事実なら、中国政府は国際法に違反する行為をしていたことになります。
緊張感が高まります。
ところがインドの軍隊が念のためインド天体物理学研究所に相談したところ、なんと偵察機と思っていた物体は実は 木星 と 金星 だったことが発覚したそうです。プッ。
みなさまも 木星 と 金星 にはくれぐれもご注意ください。
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話は変わって、こちら昨日の英国BBCのニュースより。
インドの軍隊は、中国との国境付近で中国のスパイ偵察機とみられる、未確認物体を発見。半年にわたってその偵察機の怪しげな動きを追尾していたようです。
もしこれが事実なら、中国政府は国際法に違反する行為をしていたことになります。
緊張感が高まります。
ところがインドの軍隊が念のためインド天体物理学研究所に相談したところ、なんと偵察機と思っていた物体は実は 木星 と 金星 だったことが発覚したそうです。プッ。
みなさまも 木星 と 金星 にはくれぐれもご注意ください。
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