ニューヨーク、マンハッタンにあるアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History) 。
その目玉施設の一つである ヘイデン・プラネタリウム は展示物はもちろん、鏡張りのユニークな建築で知られています。
プラネタリウムのもう一つの目玉はこの方、天体物理学者・サイエンスコミュニケーターである館長の Neil deGrasse Tyson。
Tyson氏はNASAのアドバイザーであり、テレビ番組でも常に引っ張りだこ。
科学番組の制作に加え、執筆、講演活動、と非常に精力的に活躍されていらっしゃいます。
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タイソン氏の非常にわかりやすく、切れのある解説が 私は大好きです。 |
このアメリカ自然史博物館にて制作されたのが、こちらのビデオ、The known Universe 。
実際得られた観測やシミュレーションのデータを元に、地球から宇宙へと旅するビデオです。
ヒマラヤ山脈をスタート地点に、地球、人工衛星、月へとどんどん大きなスケールへと旅していきます。
私たちが光の速さで動くと仮定しましょう。
地球を出発してから、月まではおよそ1.3秒。
土星までは71分かかります。
一日たってようやく、太陽系外です。
地球から太陽までは光のスピードで8.3分かかりますが、太陽の次に近い星、ケンタウルス座アルファ星まではいったいどのくらいかかるのでしょうか?
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ケンタウルス座(Wikipediaより) |
答えは4.4年。
どんどん旅を続け、1000年たってようやく、天の川銀河の渦巻きや円盤の様子が見えるようになってきます。
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天の川銀河(画像:ウィキペディアより) |
天の川銀河の大きさ(直径)はおよそ10万光年。
我々にもっとも近い渦巻き銀河である、アンドロメダ銀河に到達するには地球から200万年以上もかかります。
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アンドロメダ銀河(画像:ウィキペディアより) |
現在観測されている中で、最も遠い宇宙の姿は、ビッグバンからわずか30万年後の、宇宙の晴れ上がりと呼ばれる時代。今からおよそ130億年も昔の時代の姿です。
ビデオの最後に出てくる、青と緑色の画像はWMAP宇宙衛星によって得られた、実際の観測データなのです。
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WMAPが見た宇宙の晴れ上がり。 |
天文学者は必死になって遠い銀河を探していますが、宇宙の地図はまだまだきちんと書けていません。あと10年、20年たつと、もっともっと高精度の宇宙地図ができているのでしょうね。
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ちなみに、私が大学生の頃見せてもらったのが、このビデオ、Powers of Ten です。なんと作成されたのは1977年。時代を感じさせる映像に音楽です。
上のビデオと同じく、地球を出発して宇宙へ旅していきます。
後半は一転して人体からミクロの世界へ。
細胞、原子、遺伝子へと旅は進んでゆき、元のピクニックの風景へと戻っていきます。
登場する地球の舞台はなんと、私が住んでいる街シカゴなんですよ。
約10年ぶりに見て、今日初めて気づきました。
大学生の頃に見て感動した、宇宙のスケールを伝えるビデオの舞台に今、私が住んでいるなんて、、、と嬉しい私なのでした。
ちなみに、こちらの惑星や星の大きさを伝えるビデオも素敵です。
自宅にいながらにして宇宙の旅、楽しめていただけたら、嬉しいです。
シカゴはもう真夜中。明日も雪が降りそうです。
こんにちわ!
返信削除ゆうこさんのおかげで正月早々宇宙旅行することができました。(^-^)
おかげでリフレッシュでき、気分爽快です!
Powers of Tenですが、このビデオが35年前に作られたなんて驚きました。同じコンセプトの「宇宙の地図」という本を持っているのですが、それを読み返してみました。その中で、10の27乗メートル先というページに「137億光年前が、最大限ということで宇宙の果てです。宇宙の果ては、宇宙の大きさではありません。宇宙はもっと大きいと考えられています」とありました。宇宙って・・・。 もう頭の中がBIGBANGを起こしています。決して晴れ上がることがないような気がします・・・(@_@;)