2.04.2013


John Hancock タワー96Fからのシカゴを眺める

しばらく仕事が立て込んでいてブログを放置していました。
読みに来てくださった方々、すみません。

去年に続いて今年も暖冬かと思っていたら、ようやく先月末から冷えてきたシカゴです。

この冬初めての積雪は1月下旬ですから、遅い冬の訪れかもしれません。
午後10時30分、ただいまの気温マイナス6度です。

明日も雪が少し降るようです。去年に続き今年も比較的暖かいので、地球温暖化のせい?という声もちらほらと上がっています。とはいっても地球温暖化はあくまでマクロで大局的な変動なので、短期間の気象イベントと温暖化を短絡的に結びつけるのは危険ですが。




こちらは地球温暖化を如実に表したデータ。
バークレー地球表面温度プロジェクト(Berkeley Earth Surface temperature project) による測定結果です。

ソース:http://berkeleyearth.org/results-summary/


過去250年間で大陸の平均表面温度が1.5度上昇。
近年50年では0.9度の上昇です。

石炭を燃料に使い、二酸化炭素を大量に放出している中国が今のままの経済発展を遂げるならば、上昇率はますます増えるだろう、とのことです。


地球温暖化懐疑論者は、こういったデータは都市の建物からの放射熱、太陽活動の変動、また測定誤差があるとして信用出来ないとしています。

バークレー地球温度プロジェクトでは、10数名もの科学者が洗練された統計手法を用い、16億もの莫大なデータを分析。結果、地球温暖化は間違いなく進んでおり、原因は人間が排出する二酸化炭素などのグリーンハウス・ガスであること、そしてそれは太陽活動など他の要素では説明できないことがわかりました。


面白いことに、この調査にあたったカリフォルニア大学バークレー校のリチャードミュラー物理学教授は元々は地球温暖化の懐疑論者であったということです。

こちら、去年話題になったミュラー教授のNYタイムズでの記事。

地球温暖化の調査・研究に携わって初めて、温暖化が着実に起こっていること、そして人間がその原因を担っていることをミュラー教授は認識した、とのことです。


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ここシカゴでは哀しいかな、電力の約半分は石炭による火力発電で供給されています(参照)。

石炭は二酸化炭素排出量が化石燃料の中で最も多く、また燃費も悪いことで知られています。なのでここシカゴではハイブリッドなどの電気自動車は 地球に厳しい乗り物 となってしまいそうです。


ちなみに地球温暖化の本でお薦めは ケンブリッジ大学David McKay 教授の本
Sustainable Energy without the hot air

きちんとした統計とデータに基づいた本です。
原書(英語)でしたら上のリンクから無料で読めます。日本語版はどうやらアマゾンで購入が可能のようです。

持続可能なエネルギー―「数値」で見るその可能性

McKay教授を個人的に知る友人によると、教授の家は節電のため夜でも薄暗く、冬でも暖房を使わないためにそれはそれは寒いんだそうです。南国仕様の私にはちょっとつらそうです。

一番上に載せた写真は、先月末シカゴを訪れていた友人とダウンタウンを散策したときに撮ったものです。マイナス15度の中、分厚い手袋をしていたにも関わらず手の感覚を失いました。

今日の日中気温はマイナス2度。
それが暖かいと思える自分が少々誇らしい(?)です。

                       
ハワイが懐かしいーーー。


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