2.16.2013

ハート星雲

数日遅れましたが、

 Happy Valentine's Day!

皆様、バレンタインはいかが過ごされましたか?
欧米では日本と違って、男性のほうが女性に花束やスィーツをプレゼントする日なんですよ。
義理チョコを買う必要もないし、女性にとっては過ごしやすい環境(?)なのかもしれません。

上の写真は IC 1805。別名ハート星雲と呼ばれるカシオペア座にある天体です。
7500光年先にあります。

星雲の中心にある星々は太陽の50倍ほどの質量を有しており、真っ赤な色はこれら重い星からの光なんですよ。

この天体、その形から、ハート星雲 もしくは 心臓星雲と呼ばれています。
英語では Heart Nebula.





皆さんもご存知の通り、昨日ロシアに推定7000トン、直径15メートルの隕石が墜落しました。1000人以上もの人が負傷したとのニュースに大変驚いています。 

6方面からの衝突のビデオはこちら


こちらはNASAによる解説記事(英文)
(隕石のサイズや質量に関しては新しいデータが入り次第、変化する可能性あり。)


なぜ驚いたのかというと、この隕石落下は小惑星2012 DA14の地球大接近の数時間前に起こったからです。

CNNより 小惑星の地球接近のイラスト。



去年発見された小さな小惑星(2012 DA14)は地球に大接近する小惑星として、NASAは去年からその動きに注目していました。

地球に大接近といっても地球に衝突する確率は限りなく0に等しいのですが、地表3000キロメートル付近にある通信衛星と衝突する可能性はなきにしもあらず、ということでNASAによる入念な追跡調査がなされていました。



この小惑星の地球最接近が昨日(アメリカ時間2月15日午後)。

最接近の数時間前にロシアでの隕石落下が起こったので、もしかして小惑星接近と隕石の間に関係があるのでは?! との声がすぐに上がりました。


ところが小惑星は地球に向かって南へ接近していたのに対し、隕石は北半球の大気に
突入したとのことで、進行方向が異なることから、NASAは両者の間に関連性はない、と発表しています。


       *****


今回のロシアの隕石は、1908年にシベリアのツングースカに落下した70メートルの隕石に次ぐ大きさです。ちなみにツングースカの隕石は10メガトン。最大級の水素爆弾に匹敵する威力を持ち、周囲一千キロのシベリアの森林を破壊したと記録に残っています。

隕石の衝突爆風によりなぎ倒されてしまったツングースカの森林
(画像 Wikipedia より) 

では隕石はどのくらいの頻度で地球に落下しているのでしょうか。
次回はこのことについて書いていきたいと思います。


 
* 参考ウェブ *

NYタイムズの記事 (英語)

小惑星2012 DA14についてはナショナル・ジオグラフィック(日本語記事)

NASAの解説 (英語)






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2 件のコメント:

  1. ゆうこさ~ん、
    どうもiPadから投稿すると消えてしまうようなので、PCから再投稿しています。
    改めて、解説有難うございます。
    もし今回は確率ゼロだったにしても、もし将来、小惑星が地球と接触したらどんなことになるのだろうと、想像しただけでも恐ろしいですね。
    小さい時から、宇宙ものの映画(猿の惑星やスターウォーズ、ギャラクシー)、アニメでは宇宙戦艦大和やマクロスに憧れていた私ですが、宇宙のことを考えると壮大すぎて、眠れなくなることがあります。
    学問的には勉強したことはありませんが、ゆうこさんのお陰で、また宇宙が大好きになりました。最近は新聞や雑誌でも、すすんでサイエンス・セクションに目を通すようになり、大変感謝しています☆

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    返信
    1. VPさん、コメントありがとうございます! 返事がこんなに遅くなってごめんなさい。
      私の記事のおかげで宇宙がまた大好きになったとのこと、本当に嬉しいです。
      小惑星の発見と探査は本当に大切だと思います。

      最近投稿が滞りがちなのですが、VPさんのコメントで書こうという気になりました。ありがとうございます。
      ちなみに私もスターウォーズ大好きでした。

      削除

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